早くもシーズンインか?長良川のサツキマス

長良川 今年は桜の開花も例年より早く、暖かい日が続づき、長良川の河口ではサツキマスの姿が3月中旬に確認されたのを聞いて、もしかして遡上も早まるのではないかと竿を振りに行くことにした。
しかし、そんな日に限って寒の戻りで寒く、風の冷たい日になってしまった。

こんな日はまず河口に近い所から、他のアングラーの様子を見に行くことにした。
まずは穂積地内、アングラーはいない。

堤防道路を走り、上流の岐阜地内、フライマンが一人。
下流にアングラーが居ないという事は、やはりまだ早すぎるのか?ピーク時の5月を思うと少し不安になってきた。
もう少し上流の関地内に入るとアングラーが二人いた。

もしかしたら、いるかもしれない。
ならばと少し上流のいつものポイントへ向かうことに。

実はいつものポイントというのは、自分の家から車(原付)で5分の場所であり、幼い頃から遊んでいた場所でもある。
ポイントに到着して、AM9時30分。
少し遅くなってしまったが、早速釣り開始。

ダイワLBERTY CLUB LURE5105TLFS&abu Garcia Cardinal 101s タックルは、超ライトタックルで、ベテランサツキマスアングラーには馬鹿にされるだろう組み合わせ。
普段は旅行や出張の時に持ち歩く物だ。

今回は車で来たが、この場所には原付で来る事が多いため、このタックルが自分的にはセッティングしてあり、持ち運びも含めてベストだ。
まずは新調したD-CONTACT 63 アユで様子を伺う。
D-CONTACT 63 アユ このD-CONTACTの動きは、川魚が川底の石へ体を擦りつける様子にそっくりで、完成度が高い。
しかも心地よい重量感があり、飛距離も良い。

欲を言うともう少しスイム動作が滑らかだと申し分無いのだが・・・。

水面のライズが無いので、このD-CONTACTでボトムにいる小魚を演出する。
底はゴロ石だらけなのは分かっているが、根がかり覚悟で攻め続ける。
するとAM10時、ズンっ トトトっと生命反応!合わせるとドラグがうなる!が、何か感覚が違う。
確かに生命反応だったのにルアーがその場から動かない。
そう、根がかりだ。
しかし間違いなく魚だった。
何故だ!お気に入りのD-CONTACTを無くしダブルショックなのだが、こんな事もあろうかと2個買い(大人買い)していたのだ。

そして同じ場所に同じパターンで攻める。
パターン的には、自分の立ち位置から上流に、角度的には30度から45度の所へキャスト。
スローリトリーブでドリフトさせながら5巻きに1回トゥイッチというパターン。

長良川岩山 しかし沈黙が続き、風も強くなってきたので、風をさえぎる岩山の影へ移動。
するとこの場所ではライズを確認したので、トップ付近を攻めてみるが反応なし。

やはりまだ時期が早かったのか?諦めずに頑張っていたのだが、トップを攻めていたニ個目のD-CONTACTが、水面から頭を出していた大きな石にHITしてしまいロスト。
もうここまで来ると8割方諦めモードになる。

サツキマス用シーバスルアー 次のルアーを決めなければならないが、コレっといった物を持っていない。
色々とローテーションをしてみるが、何かしっくりこない。
ふと車の中を物色していると、シーバスのタックルの中から、5~6年前?に買ったフローティングミノーが目に入った。
こいつは使えるかもしれない。

シーバスルアー 形的にはD-CONTACTに似ているし、色もサツキマスが好むシルバー系、フローティングなのでトップを攻められる、イチかバチか試してみよう。

1投目、キャスト場所は同じく少し上流へ、スローリトリーブでドリフトさせながらの、アクション無しのただ巻。
ルアーの姿が見える位の深さを泳がしていると、ルアーの近くに銀色の魚体がフワッと近づいてきた。
その瞬間!グンっとバイトを手で感じた。
ヨシ来た!ウグイか?ニゴイか?それとも本命か?今度は先ほど見たいに根がかりしないように慎重に手元へ引き寄せる。

川魚は近くに寄って来ても種類が分かり辛いが、間違いなくニゴイでは無い。
そしてそのまま引き抜く。

サツキマス30cm 河原へ飛び出してきたのは、本命の30cmジャストのサツキマスだった。
時間はAM11時30分。
早朝に釣れることの多い個体、しかも今回のタックルなので、してやったりである。
長良川の河口堰が出来てから、知り合いで5年前から狙っているが、釣れないという人もいる程の長良川のサツキマス。

地元では長良マスと呼び、他の河川のサツキマスとは別格の個体だ。
今回の釣行で感じたのは、やはり自分の使いやすいタックルを使うのが良いという事と、自分の感性を信じるという事。

確かにその釣り専用のタックルは、その魚を研究して開発してあるわけで、完成度が高く使いやすい。
しかし、他専用のタックルでも、自分のフィーリング、セッティングでカバーできるのでは無いだろうか?余談だが、今となっては面識が全くないが、自分の高校のクラスメイトだったS氏、自分が未経験の鮎の友釣りで、何年か前にS社の全国大会で2連覇した方だが、幼い頃に普通の一本竿で友釣りを初め、それをヒントにソリッド釣法を思い付いたという事を聞いたことがある。
イカダ竿でルアーを投げるような間違いがない限り、どんなタックルでも釣りは楽しめるから、おもしろい。

長良川の近くなのに何故、友釣りをやらないのかって?それは、S君には勝てないからです。