ヤマメ釣行レポート「ハイプレッシャーのヤマメをどう釣る!?」

寒い冬が終わりを告げ、開放的な気分になる春がやってまいりました。
私はひどい花粉症患者の1人ですが、この季節は釣りに行きたくて禁断症状が現れ始めます。
この症状を止めるには釣りへ行くしかありません・・・。
そういったわけで、解禁後少し落ち着きをみせている佐賀県の嘉瀬川へ、ヤマメのルアー釣りに行って来ました。

嘉瀬川は佐賀県中東部に位置する佐賀県を代表する一級河川です。
今回釣行したポイントは、佐賀大和インターチェンジを降りて天山スキー場方面へ車で15分ほど走った、旧「吉花亭」付近です。

福岡市内からは車で、約1時間で行ける近場です。
漁券は、1日券が1000円、年券は4000円で、釣り場付近の個人商店、もしくは古湯観光案内所で購入することができます。
ポイントは餌釣りゾーンとルアー・フライゾーンに分かれており、お互い嫌な思いをすることなく楽しめます。

当日、朝8時に中島商店で1日券を購入し9時に入渓しました。
ポイントはさほど広くなく、メジャーな釣り場ではないので、いつもはほとんど釣り人の姿は見かけませんが、この日は最高気温が19度と非常に暖かく、休みの日ということもあり、付近に釣り人がちらほら。
釣り人が近くにいない場所を探して、まずは餌釣りゾーンとの合流地点付近の流れのたまり場で様子を見ることにしました。
ここは川幅が30mほどあり、水深2~3mの深場にチャラ瀬が流れ込んでいます。
「絶対釣れる」雰囲気は最高です。

一投目、スプーンを対岸まで遠投し流れ込みに沿うように上層付近をひきますが反応がありません。
二投目、少し下流側で中層を攻めますがこれも反応なし。
その後も流れ込み付近では全く反応がありません。
少し下流に下り水溜りの表層を探ることにしました。
まるで管理釣り場のようで、あまり気がのりません。
一投目、25cmほどのヤマメが底から浮き上がり一瞬目視できたところで反転してかえって行きました。
アクションを変えますがその後も同じ状況。
魚はいるようですが釣り荒れていてハイプレッシャーです。
そんな困ったときはとりあえずDr.MINNOWヤマメカラー。
ただ巻き&トゥイッチ・・・追ってもきません。
連続トゥイッチ・・・追ってきますが喰いません。
どうもあと一歩、ヤマメのスイッチを入れられません。
試しにストップ&ゴー・・・反応が良い!?どうやらストップ後の動きでヤマメスイッチが入る様子。
少し移動して落差のある流れ込みへ。
先ほどの経験からストップ&トゥイッチ・・・ガツン!!管理釣り場のような環境で、ようやく1匹釣ることが出来ました。


しかし、以前に釣られた傷後がありあまり美しい魚体ではありません(泣)。
やはりきれいなヤマメが釣りたい!こうなったらルアーマンが狙わなさそうな小さなポイントを攻めるしかありません。
少し移動して、川幅1m水深30cmの支流を探ることにしました。
本当に小さな「こんなとこにいるのか?」といったポイントをチマチマ探る釣り、私は大好きです。

流の中心に沈んでいる石にヤマメが着いていると仮定し、その石の上流を流れを横切るようにルアーをひくと・・・ガツン!渓流魚独特の速度でルアーを横からひったくっていきました。
とても美しい魚体。
見てくださいこの満面の笑み。
これぞ渓流ルアー釣りの醍醐味ですね。
その後も別の極小ポイントで同じように5匹追加し大満足のまま、午後1時に納竿としました。

他の釣りでもそうですが、特に渓流釣りでは、魚のプレッシャーが高いとき、「まさかこんなところで」と思うようなポイントで釣れる事がよくあります。
釣り人が多くて思ったポイントへ入れない時などは、そういった極小ポイントを探る良い機会だと思います。
是非一度お試しください。