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チヌ(クロダイ)のフカセ釣り

フカセ釣りといえばチヌと言われるくらいチヌのフカセ釣りは人気の釣りで各地で競技会も開催されています。
フカセ釣りは難しい釣りと思われがちですが、実際はチヌを効率よく釣るための釣り方なので憶えてしまえば比較的簡単にチヌを手にすることが出来ます。
基本をしっかりと押さえて釣果を伸ばしましょう。

フカセ釣りのタックル・ロッド・リール&道具について

フカセ釣りのタックルと道具について
ロッド(釣竿)はチヌ専用のフカセ釣りロッドを使う人と磯竿の0号~2号を使う人がいます。
違いはロッドアクション(調子)です。
チヌ専用のフカセロッドはどちらかと言うと胴調子(スローテーパー)で竿の中間部分から曲がる調子になってます。
また、チヌ特有の首を振るタタキを押さえるロッドアクションになってます。
磯竿は、先調子(ファーストテーパー)で、穂先部分が柔らかく全体的に張りのある感じです。
フカセロッドを使うか磯竿を使うかは好みですので、自分が使いやすい物で良いと思います。
リールは、フカセ専用のレバーブレーキ付きのスピニングリールを使用します。
ドラグだけのスピニングリールでも使えないこともないのですが、魚が走ってラインを出すというより、魚を誘導する際にラインを出すことが多いフカセ釣りでは、自分でラインの出し入れが出来るレバーブレーキ付きリールが良いでしょう。
最近ではドラグとレバーブレーキ両方が付いたリールもあります。
ドラグつきレバーブレーキリール ダイワ(Daiwa) 13トライソ 2500LBD icon
ロッドとリール以外にもフカセ釣りでは、撒き餌を入れるバッカンや撒き餌を撒く柄杓、水汲みバッカンや仕掛けを作る小物類など実に多くの道具が必要です。

チヌフカセ釣りの季節

チヌのフカセ釣りでは、一年中チヌを狙って釣ることが出来ます。
しかし、季節によって釣り方も違えば狙う場所も変える必要があり、いつも同じ場所で同じように釣っていたら釣れない比率が多くなります。
自然が相手なのでいつも同じようにはいきませんが、いくつかのパターンがあるので紹介します。
最もフカセでチヌを釣るのが簡単なのは秋~晩秋、乗っ込み時期と思われる方が多いかも知れませんが、実際にチヌを掛けるとなると秋が簡単に釣れます。
乗っ込み時期は産卵を控えたチヌが釣れるので大型が出やすく良く釣れるイメージですが、この時期はエサ取りの活性も高くある程度エサ取りを散らしながら釣らないといけないので、初心者の人がフカセ釣りをするならチヌが冬に備えて荒食いをする晩秋の時期に波止などで釣るとよいと思います。

フカセ釣り仕掛けの種類と釣り方

フカセ釣りの仕掛けはウキを仕掛けヨウジなどで固定して使う「固定仕掛け」とウキ止め糸を使用する「半遊動仕掛け」、ウキを全く固定せずに使う「全遊動仕掛け」が主流です。
状況に応じて使い分けが出来ればベストですが、はじめは「半遊動仕掛け」で釣るとよいと思います。
基本的な釣り方は、仕掛けを潮上に入れて、仕掛けを流すライン上に撒き餌を打っていく釣り方で、撒き餌の中にサシ餌を同調させてチヌを釣る釣りなのですが、海流の流れは一定ではありません。
波止で言えば中間点や先端、波止の根元など潮の流れに変化が出るところを探して釣るようにしないと、せっかく撒いた撒き餌にと共にチヌも遠くへ行ってしまいます。
海の中には潮の流れが当たって留まるところがあります。このような場所にはエサも溜まるのでチヌなど魚のエサ場となっていることがあります。
このエサ場を探してチヌを釣るポイントを先に探すことで、仕掛けを流すラインや撒き餌を打つ場所など、常に考えながら釣っていくことがフカセ釣りおもしろいところです。

仕掛けを流す上での注意点として、ただ仕掛けを流すだけではウキが先行して流れてしまいます。
理想の形は、サシ餌がついた針が先行して流れるようにすることです。
針が先行して流れるようにするために、ウキと穂先の間のラインに張りを持たせ、しっかりとラインコントロールすることです。
ラインに針を持たせて仕掛けを流すのは全遊動仕掛けで釣る場合には必ず行わないといけないテクニックです。